指導案の書き方講座 ~指導案を効率良く書こう~

指導案

はじめに

この記事は、指導案を書くことが苦手な新米教師や教育実習生に向けて執筆しました。

私は初任者の頃、指導案を書くのが本当に苦手でしたが、東京教師道場というところで2年間ボッコボコに指導してもらってからは書くのが好きになりました。

何を考えて指導案を書いたのかを見失わず書けるよう、以下の1~3の手順で書いてみましょう。

Ⅰ.授業イメージを簡単に整理する

下図に授業イメージを書いてみましょう(慣れないうちは簡単に1行ずつ書いて、2.に進んでOK)

印刷用⇒指導案準備図

【書き方】

青枠は決まっていると思いますので、教科書や学習指導要領の解説を読んで埋めてください。

赤枠は一応矢印で埋める順序が書いてありますが、埋めやすいところからで大丈夫です。「こういう教材を使ったら褒められちゃうかも」「生徒が喜びそう」など、ワクワクするようなイメージが湧いている場合は、右上から書き始めても大丈夫です!

Ⅱ.指導案のどの部分に何を書くか把握しよう

指導案は以下の図のような構造になっています。(高等学校の例)

印刷用⇒指導案の構造

【書き方】

青字は必要な情報を引用する部分、赤字は授業者が考える部分です。

Ⅰで考えたイメージを元に、簡単でいいので、どこに何を書くか書き込みしてみましょう。

3.見本を参考にして、Wordに書き起こしてみよう

①見本となる指導案を探す(見やすければ他科目でもOK) ⇒ 東京都教職員研修センター

 注意:古い指導案は形式が異なるので注意。大学や所属する自治体の発行する見本があれば、そちらも必ず参考にしてください。

②見本を読んでみて、「どのような授業イメージで書かれているか」「ねらいは何か」を読み取る。(1や2の図を意識しながらだと良い)

③word等の文章作成ソフトで、自分の2.を元に指導案をさっと作成(最初は少ない文量で、文章が変でもOK)

④見本の文章の書き方を参考にしながら、文章を修正したり、肉付けしたりしていく。

⑤なんとなく出来たら、一晩寝て、次の日にもう一度自分の指導案を読み直し、おかしいところを修正する。※Wordの読み上げ機能を使うと、変な文章に気づきやすい。

⑥指導教官や友人に見てもらって、指摘を受け、ブラッシュアップする。

★ポイント★①~⑥にあまり時間をかけすぎず、早めに指導教官の指導を受けましょう。        時間をかけても結局、ⅠやⅡの段階から突っ込まれてしまうこともあるからです。

指導教官にこんな考えの下に作りましたというのを伝え(場合によってはⅠやⅡの設計図を見せる)、その上でどう直すべきか教えを請い、ブラッシュアップしていきましょう。

ⅠやⅡの図がだんだんとしっかりしたものになっていき、考えがクリアになっていきます。

 

さいごに

筆者は指導案を修正しているうちに考えが迷子になってしまうことが多々ありました。

指導教官の指摘を受けて指導案を修正する際は、ⅠやⅡの下書きも修正しましょう。

 

「指導案=義務であり、面倒なもの」と考えている教員もいますが、きちんと頭を整理して指導案を書けるようになると、計画性のある、一本筋の通ったいい授業が作れるようになると思っています。

この記事が皆様のお役に立てることを祈っています。

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